[55] 東へ


最近、東京への出張が増えてきました。米原乗り換えで新幹線利用が多いです。少し前に、京都から見た、あるいは、近畿から見た、「関」はどこか、という話題を聴きました。「逢坂の関」か、「関ヶ原」とか、言っていたように記憶しています。というわけで、

明るい 冬田の向こうに
雄々しく そびえる 伊吹
削りとられた 石灰岩の山肌に
降りつもった雪が
白く輝く

ふり返れば
湖(うみ)の向こうに
比良の山なみ
落ちついて たたずむ

さあ 関を越えて
行こう 東へ

今日も 故郷の
大地を確めて
そうして 未来へと向かう

<では>

[テノール高木です (2014/02/23 Sun 16:47) ]

[54] 夕陽をおいかけて


わーい、冬休みだ。近年は、掃除も一年に分散しているので、新年を迎えるためのお清め程度になっています。気分的にはゆったり。
ちょっと前に、財津和夫(チューリップ)の番組を放送していました。完全にカバーできている世代ではありませんが、懐かしかったです。中で「夕陽をおいかけて」という曲がながれていました。詩の内容は完全には把握できていません。ただ、この「夕陽」とは、ふるさとのことなのか、自らの人生なのか、という疑問というかイメージを持ちました。自分なりに、考えると以下の通りです。

朝陽とともに 生をうけ
登る太陽とともに
未来を追いかけてきた
若々しく はじけていた時が
とても なつかしい

走りつづけた今
夕陽をおいかけている
ゆっくりでも 歩こう
今 心にある夢に向かって
そうすれば 少しでも長く
夕陽をおいかけていられる
小さな四角の窓から見える
一点に集中して
そうすれば
夕陽をつかまえられるかもしれない

赤々と輝く 夕陽を

<では、よいお年を>

[テノール高木です (2013/12/30 Mon 11:40) ]

[53] 夢の世界


列車に揺られていると、安心して自分の、自分だけの世界に入っていける。そんな気がしています。それも、日本が安全だから?

遠くで動かない風景
心地よいリズム
ゴーッと床下のモーター音だけが耳に残る
この空間
ちょっと不思議
ノイズという壁に囲まれて
本の世界で旅をする

座っている人
立っている人
外を見ている人
寝ている人
それぞれの 時を 過ごす人たち
ねむりに集中できる
この空間
ちょっと不思議
たくさんの人という壁に囲まれて
夢の世界で旅をする

雨あがり
 雲の穴から 光の柱が おりてきた

<静かな、日曜の午後です>

[テノール高木です (2013/11/17 Sun 14:55) ]

[52] 水は天下のまわりもの


外はシャンシャン雨降りです。
気温は日に日に下がっていきますが、音楽会に向けてエネルギーが増していく。
といきたいところですが、少々風邪気味。
皆さんも、注意してください。

さて、今年は台風によるたくさんの雨が集中して降りました。そんな雨も、地球をぐるぐる回る“水”です。

水は天下のまわりもの
 まわっている?
 まわらされている?

彼方から届く 太陽のエネルギーで
動きはじめた 水たちは
地球をまわる 風にのり
はるかの空で 地上に降る
重さと共に 流れゆく

いや

自らの意思で 蒸発した水たちは
仲間を集め まわりだし
火照った街を 探しあて
一気に 大地へ つきすすむ

水は天下のまわりもの?

<明日、天気になーーれ>

[テノール高木です (2013/11/10 Sun 16:18) ]

[51] 夏の思い出


音楽会のチケットを送るべく、手紙を書いています。最近は年賀状も印刷。この案内だけが、宛名も含めて手書きです。相手の顔を思い浮かべながら、言葉を探しています。先週も今週も祝日があり、ゆっくり時間がとれてよかったですね。
外は、秋。

すかした窓から ひんやり空気
 少しめざめた 脳の奥に
 虫の歌が届く
 今、秋の明け方

体を起こし 一歩二歩
 ボリュームが上がる
 飛びこんでくる 大合唱に
 暑かった夏が
 かきけされる
 今、夏の夜の終わりかけ

もう少し 思い出にひたろう

<では、また>

[テノール高木です (2013/09/23 Mon 14:50) ]

[50] ほたる


先週から、電車もすいていて、学校が夏休みになったことを知らせてくれました。昔、子供がボーイスカウトの活動をしていたころ、夏のキャンプで、信州の高遠へいたことがあります。夜のキャンプファイヤが終わって、炎が落ちた瞬間、暗やみに、たくさんの蛍がじわっと明りを灯したことが今でも思い出されます。

『遠き山に日は落ちて
   星は空をちりばめん』
 キャンプファイヤの炎が静まり 
 最後の火の粉がはじけた
 一瞬の静寂の中に
 青白いあかりが浮き上がる
 白いあかりたちが
 深い黒の空間を
 尾を引きながら 飛びかう

 そこは 一時(イットキ)の夢の世界
 そこは 夏の夜(ヨ)の夢の世界

 風の音がよみがえり
 虫の声を感じたとき
 フーッと息を ゆっくりはきだす
 目を上げると 満天の星
 かすかな太陽の残光の中で
 じっとまたたく
『遠き山に日は落ちて
   星は空をちりばめん』

<普段の生活から、ちょっと離れた空間を感じるってとこでしょうか>

[テノール高木です (2013/07/28 Sun 11:48) ]

[49] 星に願いを


昨日今日と結構な雨で、ちょっと過ごしやすい感じです。先週までに垣根の剪定や片付けも終わっているので、庭もすっきり。去年から、窓に立てかけていている「よしず」を雨水が伝って落ちるのもなんだかいい雰囲気です。今日は曇りですが、星の詩を。

冬の夜空は
 漆黒を つきぬけるがごとく
 すみわたり
 遠く彼方の星たちは
 小さく 鋭く 輝いている

 光速で進む 未来の船が
 50億光年の昔を 目指している

夏の夜空は
 ほの明かく
 昼の空気を 漂わす
 伸ばした手先の 星たちは
 ボヤッと やさしく 燈ってる

 明日もそこで輝く星が
 私の願いを かなえてくれる

<良い、休日を>

[テノール高木です (2013/07/14 Sun 16:45) ]

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