[6] 年がゆく年が明ける
除夜の鐘のころって、いつもなぜか、じっと遠くから聞こえる鐘の音を聞いてしまいます。いつもと同じように時間が過ぎてゆくだけなのに、でも、ものすごく大きな境(壁?)を越えてゆく感じ。今年も無事に新しい年を迎えられたという安心感があります。
華やかなステージが終わり
テレビのスイッチを消す
静けさにつつまれた耳に
遠くの鐘の声が
次第に 近づいてくる
ひとつ ふたつ
数えていくと 年が暮れていく
みっつ よっつ
鐘の声の間が
どんどん深まっていく
息をひそめるかのよう
いくつめかの鐘の声に
0時のトキが重なる
フゥッと息をはきだす
新しい空気が
暗い空の下で動き出す
どこかで オメデトウの声が
玉じゃりを踏む音が
聞こえる
今年もたしかに年が明けた
さあ 安心して眠ろう
<では、今年もよろしくお願いしまーーす>
[テノール高木です (2011/01/11 Tue 20:11)
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